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500人が集まる「サマースクール」を運営するNPO、HLAB

「未来の子供、大人たちにはサードプレイスが必要です」

HLAB代表 小林亮介 x Future Society 22

全国4か所に拠点を持ち、240人の高校生と200人近くの大学生が集う「サマースクール」を運営する、一般社団法人HLAB。大学進学に海外留学、学問分野や課外活動…。高校生たちが関心あるテーマをめぐり、高校生や大学生が互いに教えあう「新しいスタイルの学校」を運営している。

未来を生きる人たちには、「家庭や学校ではないもう1つの場所“サードプレイス”が必要」と考え、一生学び続けるための寮づくりに乗り出す。対象は学生のみならず、子育て世代の社会人も視野に入れている。代表の小林亮介氏たちは今の日本社会に「欠けているもの」を見つめ、動き始めている。(聞き手:柴沼俊一 斎藤立 瀬川明秀)

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小林亮介(こばやし・りょうすけ)

1991年東京都生まれ。高校時代にオレゴン州への1年間の交換留学を経て、2009年4月に一橋学法学部(中退)、同年9月にハーバード大学の学部課程に入学。外交や教育経済学を学ぶ傍ら、19歳でHLABの事業を始める。2014年同大卒業後、HLABを法人化。ハーバード大学で体験した教育の仕組みを応用し、現在は、日本の高校生に国籍や世代を越えたリベラル・アーツ教育の提供や、海外留学奨学金の提供、先進的教育寮の企画や運営などを行う。

――次世代を担う若いリーダーたちがいまの日本社会をどうみているのか。今日は、それを知りたくってやって来ました。

小林:500人近くの学生が集まるサマースクールを運営しているHLABは、いまや教育NPOとして5本の指に入るほど拡大しています。今年は60を超える大学からの大学生メンター200人と、高校生が240名参加。大学進学や海外留学、理論物理学から哲学まで幅広い学問分野の掘り下げや、世界各地でのボランティアの機会など、学生たちが関心あるテーマを題材に、高校生や大学生が互いに教え学び合う「新しいスタイル」の短期留学スクールを展開しています。

――いまの子供たちって、学校の勉強やクラブ活動などをこなすだけでも大変なはず。このサマースクールに参加したいと思う子たちって、何に魅力を感じて参加しているのでしょう。

小林:僕は1991年東京生まれの東京育ちです。親が学者だったこともあるのか、子供の頃から、勉強する環境には恵まれていたと思いますが、取り分け国際的な環境には育たなかった。高校時代に1年間交換留学がきっかけで、2009年に一橋大学に入った後、併願していたハーバード大学に入学しました。

みんなそうだと思うのですが、受験の勉強から離れ、自分の興味でいろいろ選択し始める頃から、次第に悩みが増えてきますよね。「将来何を目指すのか」という大きなテーマもありますが、「自分はこのまま日本で大学を卒業し日本の企業で働くのか」「海外で生活するのはどうか」「部活以外の課外活動も面白そうだな」とか、身近なテーマもあります。

世の中に興味をひくことはたくさんあっても、何が自分に合っているのか、リアリティをもって感じることができない。とはいえ、体験してないのだから、これは当たり前ですよね。迷っていた時にありがたかったのが、身近な人たちの体験に基づくアドバイスでした。イチローみたいな天才たちの話は確かに面白いですが、存在が遠い。身近な仲間たちの体験は、自分と置き換えて考えることができるのです。

日本で生まれ育った僕の場合は、同じ学校の先輩がたまたま交換留学にいって、自分のクラスに戻ってきたのが転機でした。彼と話すと、途端に「留学」が身近な存在になったのです。彼の存在が無かったら、高校時代に交換留学に行くことも、外国の大学、ましてやハーバードに進学するなんて決断も、怖くてできなかったでしょう。

   

「関係を構築して学び合う」。モデルはハーバード大学の学生寮

――ハーバード大学での学生生活はどうでしたか。

小林:ハーバードに行って一番印象的だったのが、寮のクラスメイトがみんな親密であること。寮で寝食をともにしてお互い話す中で、いつのまにか学び合っていることでした。それが当たり前のカルチャー・風土であることが新鮮でした。

なぜみんなで学びあっているのか――。これって、みんなずっと一緒だからなんですね。学校も同じ。住むところも同じ。生活すべてを共有しているからこそ、普段なら絶対話さないやつと話すことになる。自分の知らない発見があるんです。相手のいいところも弱いところも見えてくる。

「彼は勉強が苦手」でも「勉強以外の場面では得意なことがたくさんある凄いヤツ」というのが分かってくる。逆に「勉強はできる」だけど「普段の生活ではダメだったりする」と、なんだか身近に感じます。お互いの得意・不得意が見てくるからこそ、助けてもらったり、助けたりすることができる。人と人の関係が多層的。その関係を構築できたのが「学生寮」だったんです。

――なるほど。

小林:「こんな場所が日本でもあればいいのになぁ」と思いました。日本にも旧制高校時代には学生寮が学びの中心でしたが、学生運動以降はどちらかといえば減少傾向。閉鎖されているところも多い。あったとしても、個室が連なっているだけ。日本の高校や大学では、学生のプライベートを配慮するあまり、学びの場としての寮の効用・魅力が忘れされてしまったんです。

  

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――そこで「寮生活を模した短期間のサマースクール」というコンセプトができた。

小林:ええ。HLABは、2011年に「リベラルアーツサマースクール」として立ち上げました。海外留学したいけど、どんな雰囲気か分からない、と迷っている高校生・大学生に対して、外国人の学生たちも交えて一度お試しで寮生活を体験してみてはどうか、と呼びかけました。一橋大学や東京大学、ハーバード、MITなどの学生や先生の協力、日本の自治体、企業の後押しがあり、次第に広がっていきました。そして、2014年、大学卒業と同時に一般社団法人化をしました。

現在、参加する高校生の動機は様々ですが、やはり多いのは「留学に関する情報が得られること」でしょう。留学をした高校生、大学生、海外の学生たちが集まり、アドバイスがもらえるのは貴重な経験だと思うんです。地方の高校だと「留学したい」と思っていたとしても情報がないと良く言われます。でも、このサマースクールの参加者だったら、15%ぐらいは留学を真剣に考えている子たちです。そうした人たちと知り合うことで、よりリアリティをもって行動できるようになるんです。

――なるほど。一方で「メンター」である大学生たちは、何に魅力を感じているんですか?

小林:いまの運営のコアメンバーは20人程度。サマースクールに参加してくれる大学生たちは全国で200人ほどです。学生たちは1年がかりで企画や運営を考え予算を組み、企業への支援を募り、収支報告もこなしています。運営の仕事もさることながら、スクール中、下の世代のコミュニティの中に単身でいるのはタイヘンです。仮に高校生100人いて、大学生が10人ぐらいでサポートしようとすると、大学生側は疲弊してしまうでしょう。「高校生たちをサポートしたい」という献身的な気持ちだけでは厳しいんです。

それでもやるのはなぜかといえば、大学生は大学生の仲間ができることなんです。そのためにも理想を言えば、「高校生が100人なら、大学生もほぼ同じ100人いる」ぐらいの構成が本当はいいと思っています。

  

教育現場でも進む「限界費用ゼロ」。失われていくリアリティ

――大学生も「教える・教わる」環境、新しい友達ができる環境に魅力を感じているということですね。 

小林: これまでの教育ビジネスは、一人の教員が教える生徒の数をいかに増やすかを考え、工夫してきました。教える先生と教わる生徒の関係は、かつては先生1人対して生徒数人。それが塾「教室」で教えるようになって、生徒は10人、100人と増えてきました。そして、予備校のようにビデオや衛星放送を使った授業が登場し、先生1人対し受講するのが1万人、100万が成り立つようになってきたのです。

この結果、起きたことは何か。「リアルな授業」の価値の下落です。ネット上には有名先生がいるので、リアルな教室で一方的に先生が教えるだけでは高いお金をとることが難しくなってきたのです。もはや、世界のトップクラスの大学さえも、授業をダダでネット上に公開し始めている状況。学校からリアルな学校に通わなくとも、大学まで授業は受けられます。ゼロマージナルコストの世界(=「限界費用ゼロ社会」)は教育分野にもやってきていると思っています。

とはいえ、自分の子供たちが「MOOC(Massive Open Online Courses」などの教育アプリだけで20年以上も勉強し続けることがいいことなのか。僕らが親の世代になった頃でも、まだちょっと違和感があると思うんです。「MOOC」の修了率が低いことからも分かるように、モニターの前に1人で座り知識を習得し続けるのは難しいですし、なにより自分の子供が朝から晩まで自分の部屋で画面に向き合うことを「勉強」といえるのか。知識習得以外の学校での体験させる機会の提供を、親は放棄することはできません。

――分かります。

小林:授業で先生が一方的に教える情報自体の価値は今後も下がっていくしょう。でも、それに反するように、学生たちが集まり、教え教えられる関係、刺激を与えあうような「コミュニティ」の価値はもっともっと高まっていくはず。そのコミュニティの1つが「寮」と考えています。

学問的なコンテンツは学校やスタディアプリが既にあるし、そこは専門業者にお任せします。僕らは「学生らが集まり、一緒に暮して学ぶ」「世代を超えて刺激を与え合う場」として、学生寮を新しいプラットホームを提供していきたいと思っています。実際に母校のハーバードも、2016年にミッションを「多様な住環境の提供」へと変更しました。

   

「あいつができるなら俺も。」仲間の存在が動機を育む

――「寮」で学ぶ場合、勉強の内容が変わっていくのでしょうか?それとも勉強の仕方が変わっていく?

小林:いわゆる「勉強」って結局、最後は1人ひとりが自分でやらなければならないものですよね。そのことに変わりはないと思います。一方で、「進路や人生を考える」「自分のやりたいことを探す」など答えの無い問いに向き合う上では、他者との対話は重要です。このことを理解している人たちには、寮の価値を感じてもらえると思います。

魅力はいくつかあります。①ほかの人から新しい「発想」なり、「着想」を得られること。僕の場合は「留学」でしたが、いままで全く考えていなかった選択肢に、意図せずして触れることです。②勉強のやり方とか、留学の方法などの「情報」を共有できることも大きい。ある選択肢に触れたとして、それをどのように実現するのか、先人の知恵は貴重です。そして一番大事なのが③「動機」、やる気を高めあえることでしょうか。「あいつが出来るなら、オレにも出来る」、「あいつと一緒なら頑張ろう」、そう思わせてくれる仲間が身近にいることです。

僕らのサマースクールではいろんなプログラムを用意しています。でもスクール最終日に「一番良かったことは何」と尋ねると、ほぼ全員が「自分のどんな話でも真剣に聞いてくれる友達と知り合うことができたのは、はじめてだった」と言います(笑)。今までの人生で全く接点がないほど異質な存在でありながら、なにか自分を重ねられる、そんな素敵な仲間です。

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高田修太(たかだ・しゅうた)

HLAB共同創設者・ディレクター。プロマジシャン。東京大学工学部、同大学院工学系研究科修了。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校でも1年間研究留学を行い、理系学生に囲まれる寮生活を送る。2011年、在学中にHLABを小林亮介氏らと立ち上げ、以降各地サマースクールに携わる。大学院修了後はボストン・コンサルティング・グループにて通信・デジタル関連の戦略策定プロジェクトにコンサルタントとして携わったのち、2017年HLABに復帰。2枚目の名刺として、プロマジシャンとしても会員制バーなどにも出演中。

シェアハウスに大事なのは「同質性と異質性」のバランス

――日本にもすでにシェアハウスはあります。でもこれまで「学びのコミュニティ」としてうまくいっているケースが少なかったように思います。なぜでしょうか。

小林:理由は二つあると思っています。一つはハード面、建物の構造と導線設計の問題。もう一つは、入居する人たちをまったく選考してなかったことです。

個人が住むだけのマンション・アパートなのか、集まって学び合うことを前提とした集団のための場所なのかで、レイアウトはまるで違います。玄関から自分の部屋に戻る導線上に、意図せずして顔を合わせるリビングがあるか否かなどは、わずか数メートルの部屋の配置の差異であったとしても、非常に大きな違いになります。

もう1つの「入居者の選考」は、もっと重要です。どんなメンバーを集めるかでコミュニティの性格は決まります。ここで、大事なのは「異質性と同質性」を意識しているかどうかです。自分と似たような人と話をしていても学ぶことは少ない。面白くないんです。反対に、バックグランドが違う人の方が刺激は多くて面白いのですが、実は、全く違いすぎると話をしたいとも思わない。「異質性と同質性」。このバランスを鑑みながら、意図的に集めていくことです。

――確かに、少人数であればメンバー構成をデザインすることはできると思います。でも100人、200人の集団になると大変です。サマースクールだと本当に限られた時間しかありませんよね。それでも、信頼関係を築きあうためにはどうしているんですか?

小林:メンターとして参加する大学生たちは1年かけて準備をしています。高校時代にスクールに参加し「自分が体験したサマースクールの良さ」をいまに伝えたいという人がいれば、海外の大学で経験した最新のプログラムを導入したいと思っている人たちもいる。みんなでどんなスクールにしたいのか、徹底的に話しをします。その過程の中で、「自分とは違う価値観の人たちがいるけど、多様性こそがこのスクールの持ち味、価値である」ことを理解してもらっていると思います。

――参加する高校生たちに対してはどんなアプローチを?

小林:参加した子たちに、いきなりHLABとはこうあるべき、と無理やり教えることは一切していません。基本的には、スクールとしてのビジョンは伝え、「行動原則」などはメンターの大学生の行動で自然と伝わっていきます。あとは毎日の「リフレクション」という振り返りの場で、深く話し合うことで、我々のビジョンは徐々に浸透していくのかと思います。

――高校生同士もお互い知らない相手同士ですよね。

高田:周囲とのコミュニケーションがうまくとれない子もいます。とても優秀な子の中には、周囲をバカにして、最初の段階はチームが全く機能しなかったこともあります。逆に、「みんな優秀でやっていけない」と過度な劣等感を抱いてしまい、周囲とのコミュニケーションを一切断絶してしまう子もいます。

そうした摩擦はあるのはしょうがないんですが、そうした摩擦を乗り越える機会、お互いを認め合う機会を意図的に仕掛けておくことが欠かせません。一週間と短いスクールですが4日目に「タレントショー」という自己紹介のイベントがあります。このイベントは、自己紹介の場で何を話しても何をやっても「絶対にウケる」の場。最初は衝突し不協和音がなっていたチームでも、このイベントを境に、みんなと仲良くなれます。小さな成功体験があると周囲との関係も、雰囲気も変ってくるんです。有名人の講演とか、綿密に用意されたワークショップを重ねるよりも、同世代の交流を増やすアプローチにはかないません。

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子育て中の大人にこそ、サードプレイスを

――いまの子供たちはタイヘンだと思います。学校・塾と家以外の「場」がない。学校では受験科目の評価ばかりだし、家では親たちが子供に干渉し過ぎるんですよね。

小林:ああ、分かります。高校時代の交換留学やアメリカの大学進学で物理的に離れる時期があったのは、僕にとっても、僕の親にとってもよかったと良く話しますね。

――残業をせずに子育てをしてきた元祖「イクメン」から言わせてもらえれば、しょうがない面もあるんです。子供が小さかった頃は、親たちは自分の時間もなくすべてを子育てにあててきました。それはそれで貴重な体験だったんだけど、子供が大きくなったら、僕らの世話は不要。そのタイミングで親の方から距離をもって接しないといけない。そうしないと、親子関係がこじれることも分かっているんです。それでもかつての環境から抜け出すのって本当に難しいんです。だから、忙しい子育て世代にこそ、「親を忘れる場所」「家庭を忘れる場」としてのサードプレイスがあったらよかったのにと思います。

小林:家庭や仕事を続けるためにも必要な第3の場所、サードプレイスですね。上司と部下、親と子などの関係がない場所は、今後どんどん必要とされてくると思います。

――高校生や大学生だけに限るのはもったいない気もします。HLABのサービスを、今後、社会人などに広げるつもりはありますか。

小林:自分が高校の時に「あればよかったのに」と思ったものを大学生の頃につくり、「大学の時にあればよかったのに」と思うものをいまつくっています。基本的に自分が欲しいと思ったもの、将来自分が子供を持った時「受けさせたい」と思うものには、社会のニーズがあると考えているからです。そういった意味で、次のステージでは子育て世代への応用は大いに可能性があると思います。

高田:最近、僕らの上の世代30代、40代の人たちからも「我々の世代にこそ必要」という声を聞きます。20代前半って忙しい時期ですよね。僕が外資系のコンサルティング会社で働いていた頃は、夜遅くまで働くのが当たり前。ほかの業界にいった友達と会う機会は極端に減っていきました。本当は、「あの国はミサイルを発射させるのか」とか「日本経済、デフレ脱却までの道のり」なんていう話をしたいんですけど、そんな議論の場もなくなってきました。

さらに将来、家庭をもち子供ができたらこの状況はどうなるのか。上の世代の方々は「もっと余裕がなくなるよ」とか「子育てが、ひと段落する40代後半までは家庭と職場以外のつながりが途切れるよ」とおしゃっています。たぶんそうなんだろうなと思います。

しかし、今後、100年ライフがやってくるとすれば、人にとって「学ぶ」ことは一生のテーマになっていくと思います。そのためにも、社会人になったからとか子供ができたからという事情だけで途切れることがない「学ぶためのコミュニティ」も求められていくでしょう。「世代を超えたひとたちが一緒に住む場」として、どういうカタチがいいのか。江戸時代の「長屋」なのか、学生時代の「寮」か、社会人のための「社員寮」や「ファミリー宿舎」なのか、働いている会社に紐づけない「住まい」のモデルを提案したいですね。

 

学びの寮の理想は「自律型集団」にある?

――話はちょっと飛躍しますが、イーロンマスクが全社員に出したメールの内容が面白いんです。メールの内容を意訳すると…「いちいち上司にOKを貰うことを前提とするようなアホなやり方はやめろ。1人ひとりが正しいと思うことを行動する。そんな集団であれ」と。カリスマ経営者が率いる組織のいる社員に対して、自律的な動き方を期待するところが面白いんですが、自律型組織にはいくつかのタイプがあります。そのひとつに「Teal型組織」というものがあります。

いま「世代を超えて同じ場所に住むコミュニティってどんなのだろうか」と考えて、ふと思い浮かんだのがこの「Teal型組織」。一言でいえば、個人の意志、個人の目的が尊重される集団。個人がやりたいことを実現する場として、組織があるのです。

もちろん、個人がバラバラに好き勝手に走り出しているわけではなく、組織全体が掲げる「理想」「意志」に呼応しながら、個人としてやりたいことを実践していく集団なんですね。

小林:専門知識を持つプロフェッショナルたちが、フルタイム、パートタイム問わずに集まったNPOみたいなものがそうかもしれませんね。

――ええ。そうした自律型組織を志向している経営者・組織は年々増えてきています。日本でのTeal型組織の代表例としてHLABがあるといいですね。職場や学校、家庭でもない第3極の場所から、そうした組織が生まれてくるのは面白そうです。

※このブログは「Future Society 22」によって運営されています。「Future Society 22」は、デジタル化の先にある「来るべき未来社会」を考えるイニシアチブです。詳細は以下をご確認ください。

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